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若林 奮 DAISY 1993-1998 展

0008.jpg若林奮は1936年東京都町田市に生まれ、都立立川高校卒業後、東京芸術大学彫刻科に学び、同科在学中から発表を開始、以降個展はもちろんのこと、数々の海外展にも招待されました。その作品、活動は国際的にも高い評価を得て、現代日本彫刻界の最も重要な作家であることは言うまでもありません。若林奮は、鉄、銅などの金属を中心に、木や葉などの自然物はもちろんのこと、「硫黄」といった今までの概念までも越えた素材、物質を作品に取り込むなど、独自の彫刻作品を展開してきました。その思想は、既存の彫刻概念の範疇にとどまりませんでした。自然や人間存在、そしてそれらと自己との関係を、彫刻を用いながら検証し、またあらたな彫刻として再構築されるといった連鎖の中から生まれ、我々も作品を通してその思想に触れることが出来たのです。1999年4月、若林奮は多摩美術大学絵画学科教授として着任します。その指導は熱心で、学生の作品講評が夜の10時を過ぎることもありました。新設された後期博士課程も担当するなど、教育に対する真摯な姿勢は、学生はもちろんのこと、多摩美術大学にとってかけがえのない大きな力となりました。自身の制作も衰えることなく精力的に続けられ、2001年にはオランダ/クレラー=ミュラー美術館での発表。また2002年秋から翌年にかけては、豊田市美術館、川村記念美術館で大規模な回顧展を開催し、その実績にいっそうの評価を得、更なる充実期をむかえます。しかしまさにその時、重い病が彼の肉体を蝕んでいることがわかります。それから約一年の間、病に対する壮絶な戦いと、残された時間を計るように、あるいは希望と絶望の縁を行き来しながらも、制作の手を止めることはありませんでした。2003年10月10日、この代えがたき一人の彫刻家は逝ってしまいます。作品はもちろんのこと、膨大な数のドローイングや資料を残し、それはあたかも終わることのない問い掛けを我々に託したように。本展では前回展の年代を遡って、90年代の重要な作品テーマであった「DAISY」にスポットをあて、この度の共同研究により確認された未発表作品3点を含む彫刻10点、また、同時期のドローイング約200点の展示を計画しています。注目の未発表彫刻の展示とともに、前回同様ドローイング群から若林奮の日々の思考の一端を見ることの出来る、充実した展示となることを確信しています。



【開催期間】:2007年11月2日(金)〜12月16日(日)
【開催時間】:10:00〜18:00
【参加費】:一般300円 大学・高校生200円 中学生以下無料
【会場名】:多摩美術大学美術館
【住所】:東京都多摩市落合1-33-1
【交通】:京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレールで「多摩センター」駅下車、中央口より徒歩5分
【お問い合せ】:042-357-1251
【関連URL】若林 奮 DAISY 1993-1998 展 

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